当院の虫歯の治療

虫歯治療の痛みは「苦手」という方が大半ではないでしょうか。当院ではなるべく痛みを感じさせない治療に取り組んでいますので、ご安心いただきたいと思います。 

治療中の痛みを抑えるために麻酔薬を注射しますが、この処置自体が痛いと感じられる方は少なくありません。そこで注射時の痛みを減らせるよう、以下の工夫をしています。 

まず、歯ぐきの注射針を刺す部分に表面麻酔を塗ります。あらかじめ歯ぐきに麻酔がかかることで、注射の痛みを軽減できるからです。表面麻酔を塗った後は3～5分程度の時間をおき、歯ぐきにしっかり浸透させていきます。 

なるべく細い注射針を使用し、ゆっくりと時間をかけて少しずつ麻酔液を注入するのもポイントです。少量ずつであれば、体への刺激が減り、痛みを感じにくくできます。

また、麻酔後すぐには治療を開始しません。治療に備えて、歯科衛生士がお口の中を簡単にお掃除します。このクリーニングの時間を使って、しっかり麻酔を効かせるのです。

なお、体へのご負担を考慮して、麻酔をするかどうかを患者さまに選んでいただくこともあります。まだ虫歯が小さく、歯を削ってもほとんど痛みを感じない場合など、麻酔が必要ないケースもあるからです。

こうして当院の虫歯治療では、なるべく痛みを感じさせないために麻酔の方法を工夫しています。お体への負担を考慮し、時には麻酔をしない選択もご提案しながら、患者さまに安心して治療を受けていただけるよう努めています。

歯をできるだけ長持ちさせられるよう、「なるべく神経をとらない治療」を行っています。歯の神経を残せれば、時間や金銭的な面でも結果的に患者さまの負担を軽減できるからです。 

深く大きな虫歯では、どうしても歯を削る量が増えます。そうすると、虫歯部分を取り除く際に神経が露出し、傷ついてしまうリスクも上がります。神経が傷ついてしまったら、抜髄（ばつずい）と呼ばれる神経をとる治療をせざるを得ません。 

神経をとれば歯はもろくなり、その後の治療も大がかりになってしまいます。治療にかかる時間や来院回数が増加し、治療費もかさんで、最終的には患者さまのご負担が大きくなってしまうことが多いのです。

そこで当院では、進行してしまった虫歯に対し、虫歯菌を無菌化できる薬剤「ドックベストセメント」や最新のプラズマレーザーを併用して、できる限り神経を守る治療に努めています。 

虫歯部分をすべて取り除いたら神経が露出してしまうと予測されるケースでは、あえて虫歯部分を残して神経が露わにならないよう配慮。虫歯部分に薬剤を塗り、無菌化する治療を行います。 

この方法なら神経をとらずに済む上、虫歯部分が無菌化されて、再発防止の効果が期待できます。神経をとらないので、治療中の痛みが少ないのもメリットです。 

なお、虫歯治療により神経が露出してしまいそうなケースでは、治療途中の写真を撮影して患者さまに現状をご説明しています。そして「神経をとる処置を進める」か、「ドックベストセメントやレーザーを使用する治療をする」かを患者さまご自身に決めていただいています。 

なぜなら、ドックベストセメントやレーザーを用いる治療は自費診療であり、効果は期待できますが保険診療よりも高額だからです。決して自費診療を無理強いすることはありませんので、ご安心いただければと思います。

ドックベストセメントは、金属イオンが持つ殺菌力で虫歯菌を死滅させる薬剤です。

このセメントを使えば、虫歯部分をほとんど削ることなく殺菌による虫歯治療が行えます。できる限り歯を削らずに治療できるため、患者さまが感じる痛みを大きく抑えられるのもメリットです。 

さらにこの薬剤には、ミネラルの効果で歯を徐々に修復させる「歯の再石灰化」と呼ばれる働きがあります。虫歯菌の殺菌と歯の修復を同時に行い、神経をとらずに治療できる可能性を高められるのです。 

加えてドックベストセメントには、虫歯の再発を防ぐ効果もあります。歯に塗られたセメントから金属イオンが出続け、永続的に殺菌効果が持続。治療後の歯の虫歯再発リスクを抑えることが可能です。 

ドックベストセメントはアメリカでは一般的に使われている薬剤で、お子さまからご高齢の方まで幅広い年代の方に適応できます。

当院は「ストリーク」という最新のプラズマレーザーを導入しています。全国的に見ても、まだ導入している歯科医院は多くありません。

以下のような効果が期待でき、虫歯治療はもちろん、予防にも役立ちます。